アニメ業界への就職や転職を考えている人は昨今のアニメ人気もあって多い様ですね。
少し前に何らかのアニメ制作をしている企業の短期アルバイト募集に、とんでもない応募者数が集まったと言うニュースが有り、この求人を出しても集まらない時期に凄い人気だなと感じました。
さて、アニメ業界への就職や転職を考えている人は、アニメ業界の給料など平均年収や、今後の将来性、ならびに現状どの様な経営実態なのかを知っておきましょう。
まずは帝国データバンクが公表したアニメ制作会社の実態調査結果。
特別企画:アニメ制作企業の経営実態調査
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/pdf/p160805.pdf
次に日本アニメーター・演出協会が公表したアニメーション制作者の実態調査結果。
アニメ制作 実態調査報告書 2015
http://www.janica.jp/survey/survey2015Report.pdf
アニメ業界は2006年をピークとして一度アニメバブルが崩壊し、2009年以降は下うち横ばい。
広告収入方式から製作委員会方式へ転換し、他業界・他業種との共同出資でアニメ制作を行う様になっている。
アニメ業界は依然として労働環境、経営状況ともに厳しい状況が続いている現状ではあるが、クールジャパンやジャパンコンテンツなどと称し、日本発コンテンツとして海外輸出を視野に今後は拡大すると見られている。
アニメ業界の平均年齢は約34.3歳、中央値も32歳。ほぼ40歳以下の若者で構成されている。30歳以下になると女性が圧倒的に多くなる。
アニメ制作経験年数は平均で11.5年、中央値は9年。10年以下6割、10年以上4割と直ぐ辞める人と長く勤める人が意外にも約半々。
アニメ業界の平均年収は332.8万円、中央値は300万円。雇用形態はフリーランスが圧倒的に多く、契約社員、正社員と続く。
アニメ業界は殆どが中小企業で有り、上場企業は稀で有る。
原画・動画の職種に拘るのも良いですが、もっと幅広く考えてみましょう。