マスメディアの早期希望退職が幾つ報道されていますが、少し前には三越伊勢丹HDが40代以上の管理職を対象とした早期希望退職者には5000万円加算する制度が大きく報道されました。
三越伊勢丹に影響されたのか分かりませんが、フジテレビは50歳以上の社員を対象とした早期希望退職募集を行い7000万円を加算すると報道されています。
一部の週刊誌がフジテレビの常務取締役へ取材をした結果、7000万円加算は事実と認めたそうです。
TBS安東弘樹アナウンサーがTBSを退職するそうですが、安東弘樹アナウンサーの退職金は上乗せ分含めて4000万円程度と報道されており、フジテレビの7000万円加算が如何に凄いか判断出来ると思います。
さて問題は早期希望退職者募集に応募する50歳以上の社員がいるかどうかです。
三越伊勢丹の5000万円加算早期希望退職募集でも僅か173人しか応募しませんでした。
早期希望退職に応募せずに在籍していた方が加算額5000万円以上稼げると試算した結果だと思います。
ましてやフジテレビは高年収で有名なテレビ局ですから7000万円加算でも応募するかどうかは不明ですね。
リストラの一環で解雇と言う事ではないので三越伊勢丹とは異なる早期希望退職での退職金加算額が7000万円。フジテレビ入っておけば良かったですね。
以前30歳平均年収が高い企業ランキングが有りましたが、フジ・メディアHDと三越伊勢丹HDは両社ともランキングに入っています。
30歳平均年収が高い企業ランキング、実力の成果主義会社
http://newjob.wp.xdomain.jp/article/408259666.html
フジ・メディアHDは30歳平均年収では14位で939万円、三越伊勢丹HDは257位で588万円。
次に40歳平均年収が高い企業ランキングを見てみると、
40歳平均年収が高い企業ランキング、やはり成果報酬型が上位
http://newjob.wp.xdomain.jp/article/408259791.html
40歳平均年収でフジテレビは6位の1360万円、三越伊勢丹はランク外。
30歳時点でも高い年収が40代になると更に給料アップして1360万円と高額な年収となっています。
現在は景気の影響もありますので、もう少し高くなっているのではないでしょうか。
この平均年収を見て、リストラ一環の三越伊勢丹5000万円加算で応募しない早期希望退職に、リストラの一環ですらないフジテレビの7000万円加算に応募する社員はいないだろうなぁ。
何しろ40歳時点で平均年収が6位となっている企業からの転職は三越伊勢丹以上に難しそうです。
何が難しいって本人のプライドが邪魔をしそうです。
フジテレビよりも高年収企業への転職となると、上記ランキングではキーエンス、日本M&Aセンター、野村ホールディングス、GCAサヴィアン、朝日放送となる訳で、キーエンス、日本M&Aセンター、野村ホールディングス、GCAサヴィアンはフジテレビ社員では少々勤まらない可能性があり、朝日放送になってしまいます。
同業のテレビ局が50歳以上の高年収を採用するか分かりませんが、プライドを保ちながら転職するなら同業や広告系が良いでしょうね。
退職金と加算された7000万円で1億円以上の退職金でしょうから、メディアや広告系の会社を立ち上げても面白いと思いますが、そこまでヤル気はないでしょうかね。
早期希望退職者など人員削減の対象になった時や希望退職者募集に応募をする方は、『早期退職への応募から希望退職した後の身の振り方』を参考にして下さい。