ゆとりと氷河期とバブルで欲しい人材は?

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30代、40代の就職氷河期世代に転職ヘッドハンターが注目

現在転職市場では30代や40代の就職氷河期世代が注目されており、ヘッドハンティングの話も多いという記事がありました。

現在の30代や40代というのは、ここ最近の就職氷河期とは比べものにならない位の酷さを経験した超就職氷河期世代です。

なぜ、そんな就職氷河期世代をヘッドハンターを使ってまで企業が欲しがるのか?

30~40代に「転職モテ期」がやってきた、その理由は?
https://bizmakoto.jp/makoto/articles/1311/12/news004.html

就職氷河期世代が欲しい理由

企業がヘッドハンティングで就職氷河期世代が欲しい理由は以下の通りとされています。

「以前は、未経験でもいいから第2新卒で若い人材を……という方針で中途採用の計画を立てていましたが、リーマンショックの後、戦力化できていない若手社員があぶれて経営が圧迫されるという苦い経験をしました。これではいけないということで、翌年からは戦力として計算できる30代以上を積極採用しています」

この様な理由で、新卒未経験から即戦力の30代、40代の中途採用に切り替えているそうです。

30代や40代の転職については何度か書いていますので、既にご存知の方もいることでしょう。

30代や40代の転職は増加する

30代、40代の就職氷河期世代が経験した悲惨な状況とは、高度経済成長バブルが弾け、新卒採用人数が少なく派遣社員など非正規雇用から始まり、転職は悪とされブラック企業が増殖し、残業が良しとされ長時間残業で疲弊し、休日出勤を美徳して過労死し、学歴が重視され評価されず、ITバブルが弾け、世界的にテロの脅威に晒され、徐々に景気回復したのも束の間、リーマンショックによる金融危機で3回目のバブルが弾ける、大手企業や銀行へ入社すれば安泰だ・・・その大手が倒産し、銀行まで潰れる・・・年齢が若くないから転職が難しい・・・そして現在に至る訳ですが・・・こう書いてみると確かに酷いですね。

30代や40代は、激動の中で生き抜いてきた世代な訳で、全ての方が対象ではありませんが、他世代とはちょっと意識が違う方が多い世代でもあります。

欲しい氷河期世代人材の特徴としては、

  • 業界や職種における専門性高いスキルを持つ
  • 上記において実績が豊富
  • 各種媒体において何らかの形で自分が露出されている
  • アンテナが広くセミナーや交流会などに良く出向く
  • 周りからの評判が高い人物

記事では上記の様な条件が書かれていますが、これに限りません。

しかもこの30代や40代の人材像は、経営者やエグゼクティブでない「フツーに頑張っているミドルクラスのビジネスマン」が殆どだと思って見ていただきたい。

しかしこの世代、実は転職はもうコリゴリと考えている人は非常に多いですので、ヘッドハンティングも楽ではない。

多くの30代や40代は、既に一度は転職サイトなり転職エージェントなりに登録して転職をしている方が多いです。

あれだけ多くの企業が大規模な人員削減を実施していた訳ですから、転職した事がない氷河期世代を探す方が難しいでしょう。

早期希望退職者など人員削減の対象になった時や希望退職者募集に応募をする方は、『早期退職への応募から希望退職した後の身の振り方』を参考にして下さい。

40代中途採用が増加、ゆとりと氷河期で転職限界年齢も崩壊

人材サービス会社の発表によると、中途採用による人材確保が増加しています。

来年度の中途採用予定も微増となっており、中途採用を絶対にしないと答えた企業も減っています。

これまでに何度も新卒採用だけの会社はマズい事になると書いていますが、ようやく気付いた様です。

中途採用の年齢層も30代が最も多く、40代を採用する企業も多くなっています

中途採用で40代の人材確保を増やし新卒採用を削減

一方の新卒採用ですが、こちらは採用人数を減らす企業や新卒採用自体を中止する企業も出てきていますが、逆に地方の企業は地元就職を中心に新卒採用人数を拡大しています。

ここ最近、確かに新卒採用中心で中途採用を行なってこなかった大手企業の求人が多くなっています。

年齢不問とする企業や年齢制限を記載せずに条件に合致すれば年齢不問なども多くなってきています。

しかし、一方で未経験者歓迎の求人も相変わらず多く、これら中途採用の求人が増えた理由は人材不足と人手不足です。

提案力や発想力、開発力や技術力の低下が方々から聞こえ始めており、単純に人手不足だけの問題ではなくなっており、以前書いた通り人材不足の面もあります。

40代以上は人口が多い世代ですので未経験歓迎で人手不足の部分を充足できますし、経験者であれば人材不足も補う事が出来ます。

氷河期世代限定の求人も自治体や中央省庁で始まっており、40代の人材争奪戦が始まっているとも考えて良いでしょう。

団体職員や大学職員への転職に関しては、『団体職員・大学職員の中途採用求人情報』を参考にして下さい。

40代の中途採用が20代と同じ割合に、年齢不問求人も増える

大手転職サービスの調査によると、40代正社員の中途採用割合が20代正社員の割合と殆ど同じになっている結果が公表されています。

最も中途採用が多い年代は30代となっており、こちらも同様に20代正社員の中途採用よりも多い結果になっています。

40代を採用した理由としては「経験」が多く、年齢は無関係や専門性が高い、定着が期待できるなどが続いていますが、その次にはモラルや責任感が高いと言う採用理由となっています。

若い人が採用できないと言う理由は中小企業でもそれ程多くなく、40代の中途採用にはポジティブな理由が多いです。

ゆとり世代は就活やり直したい転職志向

ゆとり世代の正社員を対象とした若手社会人就労意識ギャップ調査を行った結果、48.7%が就職活動をやり直したいと考えており、転職志向が拡大しています。

ゆとり世代の転職意欲は非常に高く、定年退職まで現在の企業で働きたい人は僅か27.1%。

転職できるだけの実力がつくまでが25.4%、次の就職先が見つかるまでが25%、結婚あるいは出産するまでが20.2%、好条件のスカウトが来るまで、組織風土・経営方針に共感できる限り、起業できる実力がつく迄と続いて、すぐにでも辞めたいが6.3%となっています。

ゆとり世代の72.9%は転職前提に働いている状況となっています。

ゆとり世代で既に転職をした経験がある人は27.1%、転職経験は無いが何れ転職したい人は39.5%と転職良く意欲が高い傾向です。

ゆとり世代と氷河期世代の評価

ゆとり世代に限らず、同じ職種で同じ仕事なのに何故この会社は年収が低いのか?疑問に感じた事は有ると思います。

ゆとり世代が転職の際に重視するポイントは給与・福利厚生が最も多くなっており、待遇に不満がある事が分かります。

ゆとり世代と就職氷河期世代は、評価基準が理不尽に低いので不満に思う方が多いのでしょう。

年収が高い会社の求人は、『高年収・高収入の中途採用求人情報』を見て下さい。

転職者の平均年齢が若くなる

民間の転職サービス会社によると、転職者の平均年齢が31.8歳となったそうです。

前述の通り40代の中途採用が増加していましたので転職者の平均年齢も急上昇していましたが、ゆとり世代を中心に20代や30代の転職が当たり前となりましたので僅か0.2歳ですが5年ぶりに若くなっており、転職者の平均年齢の上昇も一段落と言った感じですね。

転職者の平均年齢が若くなったとは言え『35歳転職限界説』も完全に崩壊している事は分かると思います。

早期希望退職や定年退職年齢の引き上げ、30代や40代の中途採用が増えたり、残業や有給など数年で労働環境は大きく変わりましたが、逆に全く変わっていない会社は転職を検討した方が良いでしょう。

それは安定ではなく現状維持なだけで、多分今後も一切変わらないでしょう。

ゆとり世代と氷河期世代は転職エージェントを利用する

ゆとり世代と氷河期世代の特徴は転職エージェントを先ず利用する事でしょう。

前述の通り、ゆとり世代と氷河期世代の評価は理不尽に低い訳ですから、先ず自分の転職市場での価値と給与相場を調べる必要が出てきます。

なぜ転職エージェントで査定するかと言うと、転職エージェントを利用せずにそのまま転職すると確実に現状維持の年収を提示されるからです。

給与が低いから転職したのに給与が上がらない事は転職失敗を意味しますから、ゆとり世代と氷河期世代は転職エージェントを利用するのです。

そのまま転職エージェントから紹介された求人に応募しても良いし、他の転職サイトから求人を選んで応募しても良いですし、先ず自身の転職市場価値と年収査定をする事が30代や40代の転職成功に繋がるでしょう。

転職サイトや転職エージェントも30代や40代の求人が多くなっていますので、『転職に役立つおすすめ転職サイトと転職エージェントの比較と評判』を参考にして下さい。

就職氷河期世代のリベンジ転職組が転職市場へ参入

最近よく話題となっている「リベンジ転職」と言う言葉。

リベンジ転職とは、新卒で入社した企業は不本意で後悔していると感じ、雇用情勢が改善した今、意中の企業へ転職を考えている事となっている。

就活混乱のあおり…来年は「リベンジ転職」が、氷河期のロスジェネの逆襲もあるか
https://www.sankei.com/west/news/151230/wst1512300012-n1.html

就活スケジュールが変更となり混乱した昨年の新入社員達やリーマンショック以降の就職氷河期世代も含まれています。

そういったリベンジ転職組が転職市場へ参入し始め、現在の転職市場が活況となっていると予測されています。

希望通りの正社員求人情報が多く転職成功になりやすい

金融危機以降と現在では、求人数も募集企業も全く異なりますからね、気持ちはよーく分かります。20代や30代なら意外と上手く行く可能性は高いと思います。

しかし、私としてはITバブルが弾けた後の氷河期世代の方が頑張って欲しいと感じています。

40代で転職成功するチャンス

本当に厳しい時代を過ごして居る内に40歳前後となっている氷河期世代こそリベンジ転職をして欲しいと考えています。

何でこんな事になってしまったんだろう・・・と激しく後悔している40歳前後は、自分を見つめ直し、今一度チャンスを掴んで欲しい。特に独身で有るならば尚更だ。

転職する際の注意点は、もちろん会社を辞める前に転職先を決めておくこと。

仕事をしながらの職探しは時間も体力も必要ですので大変ですが、転職先を決めておかないと本当に大変な事になりますので注意しましょう。

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